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1.[管理人] 〈Photon/A〉 エネルギーでありながら物質である謎の物体。光を放つガスや放電現象のような外見をしている。光子に近いものの、現在確認されているすべての物質に当てはまらない性質からPhoton(光子)とN/A(該当なし)を組合わせてPhoton/Aと呼ばれる。 基本的に人体から発せられる物体であるが、特定の土地から湧き出るものでもある。Photon/Aの研究施設は主にこの湧き出る地点、地脈と呼ばれている地点に存在していることが多い。 発見は物語開始から約20年前で、研究施設群などは全てこの20年で作り上げられたもの。 簡単のためよくPAと略される。 PAは量子に極めて近い性質を持つが、差異点として現在観測できる最小のサイズ、電子と同等レベルのPAでも発光現象を起こしていることにある。励起源もなしにそれ単体が発光しているという事は極めて不可解な現象であり、現在でも研究が進められている。 それに加え、PAは質量を持つ場合と質量を持たない(または観測できない程質量が少ない)場合という二つの状態があると確認されている。現在確認されている最大密度は149.475kg/m3であるが環境そのものが不安定な上での結果だったため参考程度の数値に過ぎない。 現在のPA研究を纏めると、PAは質量とエネルギーを互換可能なものであり、かつその二つを重ね合わせたものでもあるという結果となる。完全にどちらかの性質に変換させられるのならば未曾有の技術革命が起きることだろう。 未だ黎明。Photon/Aの研究は人類史に大きな足跡を残すはずだ。 〈Photon/Aの作用〉 Photon/Aは現在他のエネルギーの代替として活用する手段は確立されていないが、人体に対して超常的な作用をもたらす。 総合的な身体能力の向上に加え思考速度の向上、免疫力の向上などの他にアルコールなどに見られる抑制系神経に対しての神経抑制効果が存在する。 しかし、一定値以上(発生限界数を超える値)のPAを人体に取り込ませると神経障害による失神、発狂、あるいは死亡などが起こる。 〈Photon/A発生限界数〉 一人の人間が通常時にPAを発生させられる最大の量を表した数値。個人がPAに耐えられる限界の数値でもある。 〈"能力者"〉 PA発生限界数101以上を示す者、つまりSPAを扱えるものを指す。 元から101以上の数値を示す先発能力者と薬物投与や外科的処置などによって101以上の数値を示すことになった後発能力者がおり、後発能力者は副作用や処置の後遺症に悩まされる場合がある。 先発能力者は限界数130(レベル3)前後が限界値とされている。 一般的に能力者はPAの影響で通常の人間より身体能力、思考能力に優れる。 〈SPA〉 超現象能力。Super Phenomenon Abilityの頭文字から取られている。 超常的な現象を行える能力を総括した言葉であり、対象は人間の他にも”地脈”が当てはまる。 人間においては、PA発生限界数101以上でないと観測できるレベルの能力が発現しない。 レベルに応じて能力の強弱が発生する。 〈ブランク器官〉 人体の心臓や脳に存在する、観測上完全に「何もない」極小の点。一人につき一箇所しか存在しない。人体はここからPAが流出しており、恐らく体内のPAの制御もここでされていると仮説が立てられている。 ブランク器官は現状人間にしか見られず、他の生物を観測しても類似するものは見受けられない。 〈研究施設群〉 国内に第一〜第七まで存在するPhoton/Aの研究施設。いくつかの研究施設群は予算の都合上企業が運営している。第七研究施設群もその一つ。 地脈を観測、保護する役割もあり特に地脈のSPAの監視は重要である。 〈"地脈"について〉 PAが地表から流出する場所。未制御下のPAは人体にとって猛毒であるため大方どこの国でも危険区域に指定されている。日本には7箇所存在し、そのすべての地点に研究施設群が建てられている。 地脈のSPAは個人のものとは比較にならないほど強大であり、その性質はテロやパニックを防ぐために秘匿されている。 〈"調整"について〉 PA許容数100以下の非能力者を許容数101以上に向上させる処置。薬物投与、外科手術、暗示など様々な処置があるが、一番効果があるのは薬物投与。しかし強制的な調整は苦痛を伴う場合も多く死に至るケースも確認されている。 〈Photon/A研究の実体〉 PAは地脈を除けば人体からしか発生されないため、研究は当然人体実験を伴う。被検体は丁重に扱うのが各国共通の認識であるが、犠牲を恐れて研究に踏みとどまっていれば他国との間に大きな開きが生まれる。よって、どの研究施設群でも被検体の詐称を行い何度も実験をして成果を上げている。 〈廃品〉 PA実験にて価値が損なわれた被検体、またはそのパーツ。臓器売買に転用されることもあれば、マニアが観賞用に購入することもある。被検体が生存していれば労働力として活用することもできる。 〈複合体〉 PA実験にて生じた生物。キメラ、ハイブリッドとも呼ばれる。複数のブランク器官を有していたり既存の生物にはない特徴を持つ。だが寿命は極めて短く、1時間〜1日程度でほとんど死亡する。 08/19 02:33
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